「未来にこんな打ち水があったらいいな」
「打ち水を通じてこんな社会が実現できたらいいな」
というアイデアを募集する『#打ち水ミライ空想大賞』。
約2ヶ月の応募期間で、85件の素敵なアイデアをご応募いただきました。
ご応募いただいたみなさまに心から御礼申し上げます。
厳正なる審査の結果、大賞とその他の各賞が決定しましたのでここに発表いたします!
風呂に排水口とは別に『屋根水口』を設け、そこから汲み上げられた水を屋根に散水。防災対策として風呂水を溜めておく家庭が増えているので、その水を湯船の水を入れ替える夕どきに打ち水として屋根に撒きます。エアコンを外出先からスマホで操作できるように、屋根水口ポンプもWi-Fi接続で操作でき、例えば仕事終わりにスマホで屋根に散水しておいて冷房効果を高め、帰宅後湯船を洗って新しいお湯を張るという流れ。
※ 掲載紙面イメージ
michiさん(大阪府)
応募いただいたアイデア
・「打ち水花火」で、記憶に残る打ち水をしたい!!
・「打ち水草花ぐるま」を世界中に走らせたい!!
・「打ち水タコ足スライダー」で、簡単ラクラク効果的に打ち水したい!!
※ 各アイデアの説明は「最終選考アイデア」欄をご覧ください
応募3作品が最終選考に残ったmichiさんを個人賞として表彰します。「打ち水花火」は他に類似したアイデアの応募はあったものの、手持ち花火や仕掛け花火などのプラスの提案があった点が、「打ち水草花ぐるま」は見た目のユニークさや美しさが、「打ち水タコ足スライダー」はインパクトや楽しげな雰囲気が選考委員から評価されました。いずれも遊び心の詰まったアイデア、ありがとうございました。
打ち水のタイミングを道路が教えてくれる。 from 甘栗次郎さん(福岡県)
道路の色が変わって打ち水して欲しいタイミングを道路が教えてくれる。温度とか乾燥具合で色が変わる。打ち水をしてそれが解消されると元の色になる。
道路が自らの熱さを「見える化」して、私たちに打ち水を呼びかけるという発想がユニークです。選考委員からは、道路インフラの「ミライ」を感じさせる点や、打ち水をする動機付けになる点、街の色が変わる面白さなどが評価されました。何気ない日常の風景に、ミライのワクワク感を融合させた楽しいアイデアです。
ビルごと打ち水大作戦 from ゆう爺の智慧袋さん(石川県)
ヒートアイランド現象の大きな要因として、コンクリートや外壁材の蓄積熱があると思います。都会と田舎の差はここにあるかも。そこで、日没前に、ビルの屋上から外壁に水を流す装置を試作、推奨する仕組みを作る(ビルごと打ち水大作戦)。環境省による推奨と普及のための補助金が必要。例えば、風鈴の音声を流しそれを合図に一斉に行うなど。
打ち水ストリート from 大福なちさん(神奈川県)
公園の園路や路地の入口に桶と杓を置いといて、行き交う人が水を汲んで好きなように園路や路地の打ち水ゾーンに水をまきます(水は雨水タンクや井戸水を使用)自分の好きなタイミングで打ち水できます
水路の復活 from ナツさん(埼玉県)
江戸時代の東京は多くの水路が街に張り巡らされていました。道路の横に水路を作って、アヒルのボートみたいな自転車式ボートを浮かべます。それで通勤できれば混雑する通勤電車に乗る必要もなく環境にも配慮した涼しくエコな移動手段の一つとなります。もちろん免許も要りません。
「打ち水草花ぐるま」を世界中に走らせたい!! from michiさん(大阪府)
車(トラックやバスなども含む)のルーフを草花で緑化し走らせる。給油や充電をするように、ルーフには”打ち水”を。住宅などの草屋根や屋上緑化の技術を駆使すれば実現も夢じゃない!ルーフの楽園に花が咲き、蝶が飛び交うのを想像したり♪子供達もそんな景色に興味を持って打ち水を楽しんでくれたら(^_^)。また、これで車内温度も下がり一石二鳥。目にも楽しく、地球にも優しい「打ち水草花ぐるま」を世界中に走らせたい!
街角水耕栽培 from すーみゃさん(大阪府)
冬場、凍結防止に水が出る道路があります。そんな風に水が流れます。その水は溝に集まり、ぶどうやゴーヤなどもりもり育ち日陰になる植物を溝におきます。溝にバクテリアとメダカがおり栄養満点な水に。道中濾過されてゆき、再び道路に撒かれ溝に流れ着き、、、と繰り返します。
打ち水マラソン from タケハルさん(京都府)
参加者が走りながら散水できるミニタンクを背負って走る、夏開催のマラソン大会。途中の給水スポットでは自分の給水に加えて、タンクの補充もできる。重たくなったらいつでも撒いて、いつでも再開していい。普通のマラソンより負荷がかかって健康にも期待できるし、災害時などの非常事態時に水を確保し運搬するルートのシミュレーションにもなる、一石三鳥のイベント。
家の中から打ち水を! from まーさんさん(北海道)
住宅の壁に管を通して室内と外を繋ぐ。室内からお風呂の水などを入れてそれが管を伝って外に行く。外の装置は広範囲に打ち水ができるような仕組みになっている。戸建て以外のマンションの高層階からでも打ち水ができる。外に出る前に行えば外出時に涼しい!
自然の人工サイクル from 来夢さん(千葉県)
雨が降って側溝を流れた水を貯水しておき、側溝から道路の方向に水を射出できるように側溝の行き先に水を貯める場所と噴水のように水を出すための穴の空いた管のような物を設置する。通行人が濡れないように晴れの日に定期的に水を出すように設定してそのタイミングがわかるようにしたり、公園などでは、ボタンを押せば水が出てくる仕組みにして遊べるようにしたりする。冬季には凍結する恐れがあるため、暑い日以外水を流さない。
排水切り替えライン from ささぴょんさん(福島県)
キッチンの排水を、打ち水に使える、米の研ぎ汁や野菜洗った水を排水ラインを切り替えて、下水に流さず打ち水用のタンクや貯め升に貯蔵し、そこから自動、もしくは手動で打ち水を行う。お風呂の残り湯も、同じ方法で打ち水に利用する。
銭湯の近くには店・滝・噴水 from えびアボカドさん(岐阜県)
銭湯の水をただ流すだけでは勿体無い。昔好きだった窓に水が流れる喫茶店。今でもあるかもしれないが、私は今は見かけない。銭湯の水を近くの店で窓から流せば見た目もひんやり。窓の水をそのまま地面まで流せばアスファルトも冷えて打ち水効果に繋がらないかなと思った。レトロ喫茶がブームな今、世代によっては懐かしい・新しいを取り入れた。また、人工滝や噴水で涼しい演出をしつつも打ち水にも繋がるアイデア。
「打ち水花火」で、記憶に残る打ち水をしたい!! from michiさん(大阪府)
見て楽しい、やって楽しい「打ち水花火」を暑い日の新しい風物詩として。打ちあげ花火のように噴き上げさせるもよし!手持ちで噴き出させるもよし!仕掛け花火のナイアガラのように仕掛け打ち水するもよし!これぞまさにナイアガラの滝!(笑)キャッキャはしゃぐ子供や大人の笑顔が浮かんでくるような♪そんな「打ち水花火」で、記憶に残る打ち水をしたい!
打ち水で始まる熱い恋 from ゆうじさん(東京都)
未来のマッチングアプリ。通常通りプロフィール登録。さらに打ち水で、路上に描いた任意の絵や文字を撮影すると、AIがその写真から打ち水で何を描いたかを判定。打ち水で描いた絵や文字が同じもの、もしくは近しいとAIが判定したユーザーがマッチングするアプリ。
「打ち水タコ足スライダー」で、簡単ラクラク効果的に打ち水したい!! from michiさん(大阪府)
自宅、職場、学校の窓やベランダから打ち水をする時間帯だけに地上まで現れる、タコの足のように途中から何本かに分かれた打ち水スライダー。イメージはプールの筒形のすべり台や飛行機の緊急脱出スライド。ジャンプ傘のようにワンタッチで出現。風呂水なども一箇所の注ぎ口から大量に流せて効果的。世界中の窓からカラフルなタコ足がニョキッ!そんな「打ち水タコ足スライダー」で、簡単ラクラク効果的に打ち水したい!
雨水を回収しながら街を回遊する「打ち水カー」 from ツナ郎さん(東京都)
過密と気候変動によるヒートアイランド現象にしびれを切らした東京都は、夏の日差しの強い時間帯に「打ち水カー」を走らせることにする。それは至って単純、打ち水をしながら街を回遊する車両である。使う水は、一軒家やマンションの脇に設置された雨水タンクから供給される。タンクの設置費用は各個人の負担だが、設置者は節税対策として「雨水提供控除」を受けられる。打ち水カーのおかげで、みんなが幸せになれる。
全国横断わんこ一斉ぶるぶる打ち水 from ネィさん(大阪府)
大阪城や万博のような大きな公園に、飼い主さんと飼い犬が集合。各自持ち寄ったペットボトルの水をワンコ🐕️にじゃばー!何だったら自分にも!そして一斉に…ブルブルブルッッッ!男の人や子供は着ているもの脱いじゃって、女の人はバスタオル濡らしてバサバサしてもいいよ!ラジオ体操みたいに、同じ時間に全国一斉にやれたら、日本列島🗾の気温はぐっと下がるはず!
つめた〜い雪の打ち水 from レオレオさん(千葉県)
冬の間に降った雪をプールし、ドローンで運べるサイズにパッキングしておく。夏に気温35°以上になった地域へドローンでどんどん運んで、打ち水にする。移動距離が短ければ、打ち雪になるかもしれません。冷たくて最高! 天気予報でも「今日のドローン打ち雪エリア」をお知らせしてほしい
募集時には、以下をアイデアを考える上でのヒントとしていました。こちらは審査においても参考にしました。
最近の気候変動にともなって「春」や「秋」、ときには「冬」とされてきた時期にも暑い日は珍しくなくなりました。事実、各地で異常な高温が記録され、豪雨や渇水、強力な台風といった「水」に関係した災害もひんぱんに起こっています。
水は蒸発して気体になる際、周囲から熱を吸収します。これを「気化熱」と言いますが、打ち水をすると涼しくなるのはこの気化熱のおかげです。気化熱を活用したインフラや、さまざまな商品・サービスが開発されています。
貴重な水資源を有効に使うため、打ち水大作戦では雨水やお風呂の残り湯をはじめとした「二次利用水」を使って打ち水を行うことを基本ルールにしています。打ち水をするだけでなく、一人ひとりが水を賢く繰り返し使えるようになることが大切だと私たちは考えています。
ご応募いただいたアイデアは、以下3つの審査基準にもとづいて総合的に審査しました。
1
「こんな未来が来るといいな」とワクワクさせるような力があるか。
2
アイデアに人をあっと驚かせるような斬新さやユニークさがあるか。
3
アイデアが打ち水大作戦の趣旨にあっているか。
講評
打ち水ミライ空想大賞は、カナゴロウさんのアイデアに決定しました。選考委員からは、一度使った水をスマートに有効活用している点や、アイデアの実現可能性、実用性の高さが特に評価されました。忙しい毎日でも、外出先から気軽に打ち水ができる点も魅力的です。こうした家が増えることで、街全体が涼しくなる素敵なミライへの空想が膨らみますね。