プログラムの冒頭では、打ち水大作戦 家元の浅井が講師として登壇しました。
家元は、太陽と気温の意外な関係について紹介した後、水が気化するときの熱エネルギーや温度の変化、さらには、気化した後の水がどうなるのかについて、図を用いて説明しました。
参加した子どもたち、そして保護者の大人たちからも驚きの声が上がる場面もありました
その後、参加者は、屋外に移動し、参加者全員でいっせいに打ち水を行いました。水が乾いていく中で生じる、実際の温度の変化を体験し、気化熱や水の循環についての理解を深めました。
暑い中の打ち水でしたが、たくさんの笑顔で溢れていました。
午後の部の計測では、会場となった屋上のコンクリートの表面温度は、打ち水実施前には、なんと53℃もありましたが、打ち水直後に45℃に低下、1.5m程の高さの気温も33.7℃から33.1℃に下がり、10分後には、それぞれさらに低下していました。
「打ち水した水は、乾いてどこに行くのでしょうか?」という問いには、子どもたちが「上に上に」「空!」「雲になる!」と元気いっぱいに答えてくれました。最初に学んでもらったことが身に着いているようで、大変嬉しい瞬間でした!
最後に、一度使った水道水を再利用するなどした、おうちでの打ち水の継続を呼びかけ、「打ち水大作戦 in 科学技術館」は、閉会しました。
打ち水が気温に及ぼす効果は、微かなものかもしれません。
でも、打ち水をきっかけとして、打ち水を通して、水のこと、気象のことをもっと知っていただけたら、また、水を大切に使って、より涼しく過ごす工夫に繋がっていったら、それも打ち水大作戦としては大成功です!
まだまだ暑い日は続きます!熱中症対策は万全に!
そして、打ち水していきましょう!
<詳しく知る>
▼気化熱について(打ち水によって涼しくなる理由)▼
https://uchimizu.jp/faq/#efficacy
▼打ち水のやり方(“令和版“打ち水の作法)▼
https://uchimizu.jp/manner/
▼打ち水大作戦に使用する水について▼
https://uchimizu.jp/faq/#water
※今回の打ち水体験では、東京都下水道局提供の下水再生水を利用しました。