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『打ち水俳句募集』結果発表

2021年8月30日

毎日新聞社のスマホアプリ「俳句てふてふ」とコラボレーションしたオンライン句会、
「打水」「水打つ」の選句結果が決まりました。
いいね上位賞、家元賞等、計10人の方に記念品をお贈りします。

◇いいね上位賞(7名)◇

  • 打水や水桶覗く雲一つ(双葉)
  • 打水や通りゆく人二度会釈(天風)
  • 打水を終えて紫紺になずむ街(かねつき走流)
  • 水打ちて色取り戻す石畳(粒々)
  • 打水や犬の尾っぽがみぎひだり(奈津)
  • 打水やマンホールには郷土愛(里すみか)
  • 打水やバケツがブリキだった頃(踏まれ麦)

※敬称略


「家元賞」「作戦隊長賞」はいいね数ではなく、興趣や情感に溢れているもの等を打ち水大作戦本部の主観で選びました。選評は打ち水大作戦 作戦隊長・真田武幸、打ち水大作戦 家元・浅井重範、選句アドバイザー・奥田早希子氏(一般社団法人Water-n代表理事)からです。

◇作戦隊長賞◇

  • 地球をば冷す覚悟ぞ水を打つ(だらのん)

選評:打ち水大作戦の「大作戦」の思いを一番伝えている句に感じました。地球を冷やす覚悟の大作戦。この思いを世界中に伝播させること。活動の一番の面白さはここにある、と作戦隊長は常々思っているので選定しました。(真田)

ひしゃく1杯の水の量はせいぜい200ml程度でしょうか。その少しの水と、地球という大きな存在との対比、
少しの水を通して、地球という大きな存在と対話をしている、その感じが面白いと思います。(奥田)

◇家元賞◇

  • 打ち水や暖簾ゆらりと風を生む(m-tajimayoyo)

選評:打ち水がもたらす変化の一つが「風」です。わずかでも、確かな変化。この点を上手に表現いただけているなと思い、選ばせていただきました。良い風・良い変化のため私自身も精進して参ります。(浅井)

打ち水で風が生まれ、それが凉を運んでくる、軒先なのか、縁側なのか、蚊取り線香がたかれていて、
セミが鳴いていて、けだるい午睡のひとときなのか、子どもたちが遊ぶ声が遠くから聞こえる静寂なのか、そんな風景が思い浮かんできます。(奥田)


またたくさんのすてきな投句をいただいたため、急きょ追加で「本部特別賞」を設けました。

◇本部特別賞◇

  • 水打つや天昇るとも地へ還る(cat176)

この句では、打ち水した「水」が辿る、その後の壮大な旅路が描かれていると解釈しました。
熱を吸収した水が蒸発し、気体となって次第に空へと昇っていき、上空で雲となり、再び雨として降り注ぐ。
打ち水をしていると、この「水循環」と呼ばれる、大変重要な自然のサイクルに気づかされます。
輪廻転生する「水」。大切なポイントですので、たっての願いで入賞とさせていただきました。(浅井)


上位入賞者7名と打ち水大作戦本部各賞受賞者の計10名については、 オリジナルてぬぐいを送付させていただくために必要情報を8月31日(火)までに「俳句てふてふ」アプリ内にてお知らせください。てふてふマイページ内のお問い合わせフォームからメールアドレス、お名前、内容欄には送付先をご希望される郵便番号とご住所、アプリでのユーザー名を必ず明記し送信してください(プレゼントをご希望されない場合は、内容欄にその旨ご記入ください)。

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