インド、スペインとご紹介していきましたが、今回は飛行機で6時間、旅行先としても人気の高いタイが舞台です。
タイ国内だけではなく世界でも有名なタイの水かけ祭り、「ソンクラーン」。名前や存在を聞いたことがある方もいるかと思います。
暑さ払いが主な目的の日本の打ち水と違い、「幸運を与える」ためにお互いに水を掛け合うお祭りです。
「ソンクラーン」は、タイのお正月として3日間の祝日に定められています。
日本ではお正月は寒い1月ですが、タイのお正月は4/13。そこから4/15までがお祭りの期間です。
お正月の朝を迎えると、仏教徒はお寺に行ってお坊さんにご飯、石鹸、黄色の布など生活に必要なものを寄進します。その時に砂と石を持っていき、お寺に砂の山を作ります。
この砂の山は、たくさん作れば作るほど良いとされています。
お寺に行った後は、親戚の家をまわり、年長者の手にジャスミンの花の香りを移した水をかけていきます。その時には「元気にいてください」などの健康や幸せを願う声をかけていきます。水をかけられた年長者は、年少者の頭に軽く水をつけ、「勉強がよくできるように」「偉くなるように」といった将来の成功を願う言葉をかけます。
それが終わると、最後はみんなで、相手に幸運を与える意味を込めた水の掛け合いを行います。
ソンクラーンは、もともと仏像や仏塔、年長者の手に水をかけ、お清めするという文化でした。タイのお正月は暑季で最も気温が上がる季節のため、暑さしのぎとしても支持されてきました。
最近では、街で通行人同士が水を掛け合って楽しむ水かけ祭りとしてタイ国内でさまざまなイベントが開催されています。日本とはまた違ったUCHIMIZU的文化に参加してみたい方は、ぜひ現地にいってみてくださいね。