事例紹介

横浜市水道局の打ち水大作戦

2015年11月5日

横浜市

はじめたきっかけ

平成20年度、横浜市が環境モデル都市※に選出されたことをきっかけに翌年の平成21年度、ヒートアイランド対策の一環として打ち水を始めました。打ち水のために水道水を使うのではなく、二次利用水として賞味期限切れの災害対策備蓄用水缶詰を使用することでエコな取り組みとして企画しました。

※環境モデル都市…温室効果ガス排出の大幅な削減など低炭素社会の実現に向け、高い目標を掲げて先駆的な取り組みにチャレンジする都市。平成20年度に13都市、平成24年度に7都市、平成25年度に3都市が選出されました。横浜市は初年度の平成20年度に選出されています。

やってきたこと

yokohama2015_minatomirai平成21年度、横浜の観光名所としても有名な横浜中華街から私たちの打ち水が始まりました。横浜市の行政と地元企業、団体が協力して横浜の夏を盛り上げ、横浜観光大使、横浜ベイスターズから公式マスコット「ホッシーゾ」と専属チアチーム「diana(ディアーナ)」、NPO法人リコリタから秋葉原駅前で打ち水を実施しているメイド姿の「打ち水っ娘」など多彩なメンバーをゲストに迎えました。それ以降、横浜中華街では毎年打ち水を続けています(平成27年度は雨天の為中止)。普段からたくさんの人が訪れるみなとみらい地区では、横浜赤レンガ倉庫や横浜美術館前のグランモール公園などでも実施しています。グランモール公園では行政や企業のマスコットキャラクター7体と参加者約500名が一斉に打ち水を行い、大規模な打ち水となりました。yokohama2015_granmall

今年の打ち水

yokohama2015_sakuragicho平成27年度にJR桜木町駅前で実施した際は、水道の研修を受ける為に来日しているアフリカ諸国の方々とも一緒に打ち水を行い、日本の文化を体感してもらうことができました。ここでは地表温度が最大で20度(51度から31度)下がり、水が持つ力や水の活用方法を多くの方に知ってもらうことができたと思います。

これからについて

環境未来都市・横浜※の実現に向けて、市民の皆さまに水や自然環境の大切さに気づいていただけるよう、横浜市水道局ができることを続け日本が昔から行っている打ち水を全国に広めていきます。

※環境未来都市…環境問題や超高齢化への対応などの様々な社会的課題に総合的に取り組んで活力ある都市をつくる、国家的なプロジェクトのひとつです。横浜市は、平成23年12月、国から「環境未来都市」に選定されました。

(寄稿者: 横浜市水道局横浜の水プロモーション課 )