打ち水大作戦本部NEWS

養成講座「第6回/最終回 子どもとモノづくり」開催報告

2011年6月25日

______________________________________________________________________________
とうとう最終回を迎えた「打ち水大作戦2011 ECOスタディツアー・ツアーコミュニケーター養成講座」。6月19日(日)に開催された講座では、NPO法人コドモワカモノまちingの星野諭さんを講師に向かえ、小学生と楽器づくりを通して子どもの学習意欲を引き出すコツを学びました。

____________________________________________________________________________

    

"子どもの感性を引き出すコツは?"

 「私たちはみな、心地よい音を感じると、感性のままにリズムを表現することができます。」講師の星野さんから講座の最初に投げかけられた言葉です。まずは参加者の学生が自らの感性を開くために、体たたき自己紹介をしました。私たちが感性を開いて、いかに子どもたちと同じ目線でものごとを感じられるかに、子どもの感性を引き出す秘密があります。もちろん、様々な状況を想定した万全なリスクマネジメントは事前に必要です。
 例えば、今回の講座で小学生たちが竹楽器をつくるにあたっては、起こりうるリスクをもれなく全てピックアップし、それらひとつひとつに安全対策を徹底していきます。ナタなどの刃物の使い方、周りの人にぶつからない配置、ささくれだっている竹の扱い方など、参加者は頭をひねってリスクを洗い出し、それに対応する安全対策を考えました。

"子どもと一緒に楽器づくりに挑戦!"

 万全な安全対策を講じた後は、実際に港区の小学生親子18組を迎え、楽器づくりワークショップを行いました。自然素材の竹や間伐材のこっぱあを使って自由に自分だけのマイ楽器づくりに挑戦をする小学生を、学生参加者がサポートします。竹を半分に割ってみたり、木っぱ(こっぱ)を中に入れてみたり、竹を連結させてみたり。会場にいるみんなが思い思いに工夫して自分だけのオリジナル楽器を完成させました。最後はみんなでリズムを合わせてセッション。メロディーがなくても、リズムだけで心も踊りだすような楽しい演奏会をすることができました。会場が子どもたちの笑顔と楽しいリズムで溢れ、ワークショップは終了しました。

"大切なのは、「考えること」"

子どもたちが帰り、会場のエコプラザが静けさを取り戻したところで、ワークショップの振り返りです。「特に指示をしなくても、自由な発想で楽器を作り出せた。」「セッションで一体感が生まれ、子どもたちも楽しそうだった。」などのうれしい感想がある一方で、「シャイな子にどう投げかければ良かったのか?」「どこまで作り方のヒントを出せばいいの?」などの疑問点があがりました。でも、その疑問に答える正解はありません。星野さんからは、「待つこと」というキーワードでヒントをもらい、疑問に対して自分たちでノウハウを考え、シェアすることの大切さを教えてもらいました。参加者のみんなはECOスタディツアーに向けて決意を新たにし、全6回の講座は終了しました。

   

"星野諭さんからのメッセージ"

 私は、新潟県妙高市(旧妙高高原)に生まれ、子どもの頃は、野山を駆け回って遊び、川魚を手掴みし、薪風呂で育ち、地域の人や自然、文化や叡智の縁(つながり)に育ててもらいました。近年、子どもを取り巻く環境が急速に変化し、「3間の欠如(時間・空間・仲間)」は著しく、「縁」が失われやすい環境になっています。子どもは成長の過程で様々な人や文化、自然や知恵とつながり、感動・感性・感謝の気持ちが育まれます(=『感育』)。
 「知ることは、感じることの半分も重要ではない」環境問題に早くから警鐘をならしていたレイチェルカーソンの言葉に私たちは強く共感しています。豊かな感性を育み、たくさんの感動を体験し、自分や他者、自然への感謝の気持ちがあれば、自然に地球と共生する方法を模索し、もっと豊かな環境を未来に託そう、という気持ちになるはずだと私たちは信じています。
 価値観が日々変化している現代社会において、過去と今と未来の関係を有機的に紡ぎ、本来の豊かさを一人一人が再認識し、グローカル(グローバル&ローカル)な視点アクションをすることが「豊かな未来をつくる鍵」となります。
(NPO法人コドモワカモノまちing 代表理事 星野諭 http://www.k-w-m.jp/

"東京みずユースからのメッセージ"

 「子どもと楽しむためには、経験値は関係ありません。いかに子どもと同じように感性を開けるかが鍵です。」星野諭さんの言葉に、私は子どもたちへの深い愛情を感じました。自分が子どもだったころ、新しい世界に触れてわくわくした興奮を思い出し、その時と同じ感覚で子どもたちと一緒に遊ぶと、いつのまにか自分がいちばん楽しんでいることに気づくことがあります。まずは自分が楽しまないことには、まわりの人たちに楽しさを届けることはできません。何かに集中しているときのあのわくわくの感覚を忘れずに、ECOスタディツアーに参加した親子が楽しみながら水の未来を学べるよう、企画をつめていきたいと思います。全6回の講座で学んだことを、ツアーに結集させます! 
(第6回講座担当 東京みずユース代表 津谷瑛里 http://www.tokyomizuyouth.org/