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養成講座「第4回上下水道見学隊」開催報告

2011年6月25日

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6月に突入してもまだまだ続く「打ち水大作戦2011 ECOスタディツアー・ツアーコミュニケーター養成講座」は、第4回目が6月5日(日)に開催されました。蛇口から出る水はどこからきて、どこへ行くのか?上下水道関連施設に答えを探しにいきました。
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"水をきれいにする仕組み"

今回の講座には、講師の方はいません。参加者のみんなでお台場に集合し、虹の下水道館(東京都下水道局)と水の科学館(東京都)を見学します。
まずは、有明水再生センターの上にある、虹の下水道館で水をきれいにする仕組みを学びます。臨海副都心周辺地域の家庭や工場で一度使われて汚れた水は、下水道館を通ってセンターに集められ、微生物を使って高度に処理され、魚が住めるくらいきれいにしてから東京湾に流しています。でも、水をきれいにする技術が発達しているからといって水を汚してもいい訳ではなく、私たちが日常生活で水を汚さないように心がけることが一番大切であることも確認しました。

"都会を守る災害対策"

昼食の後は、水の科学館にやってきました。川の模型をさかのぼっていくと、奥多摩の水源林にたどりつきました。ここでは、蛇口に届く水を守るために山を守る取り組みを学びます。山の保水力を守るために間伐を進めるだけれなく、ダムの管理や道路の整備、獣対策など、災害対策も必要であることを実感しました。都会に住む私たちだからこそ知らなくてはならないことが多くあるのです。

"みずのふしぎ"

続いて、水の性質を紹介するコーナーにやってきました。ひもを引っ張って大きなシャボン玉の壁をつくってみたり、水の真空実験装置を使ってペットボトルの中でおもちゃを動かしてみたり、水の性質を科学的に理解することができます。「時間を忘れてわくわくしながら水の不思議が学べる工夫は、ECOスタディツアーでも取り入れたい視点。」と、参加者からは心強い感想が聞かれました。水ひとつとっても、こんなに多くの側面から見ることで世界が広がる感覚に参加者は驚きを隠せませんでした。

"楽しいツアーを目指して"

見学を終えた参加者からは、「ツアーに参加する親子にも、わくわくするような感動を届けたい。」「水の性質の不思議を学ぶことは、理科に興味を持つきっかけになるかもしれない。」などの感想があがり、今までに無い視点を取り入れてツアーを作り上げる意欲が感じられました。水に興味をもって集まったわたしたち大学生だからこそ、作ることのできるツアーを通じて、感動を届けたい想いを新たにし、講座は終了しました。

水の科学館、虹の下水道館を見学したら、クロスワードパズルで知識をおさらい!ぜひトライしてみてね。