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残すところあと2回となった「打ち水大作戦2011 ECOスタディツアー・ツアーコミュニケーター養成講座」も、第5回目が6月12日(日)に開催されました。はちゃめちゃおもしろい準備体操で、緊張や不安などの「アイス」を取り除くコツを、ワークショップデザイナーの田中絢也さんから教えていただきました。
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"アイスブレイキングって何だろう?"
アイスブレイキングとは、ゲーム等をすることで初対面の人同士の間にある緊張や不安などの「アイス」を取り除く、心と体の準備体操です。これを身につければ、
子どもたちと打ち解けられ、楽しくECOスタディツアーができるはず!と、参加者一同気合いをいれて講座に参加しました。
今回の講師であるワークショップの専門家の田中絢也さんから、まずは習うより慣れろとアドバイスを受け、実際にいくつかやってみます。
まずは『私はだあれ?』というアイスブレイキング。自分は動物に例えるとなにか、相手にポストイットに書いてもらい、背中にはります。そして出会った人に「わたしは空は飛べる?」「わたしは毛が生えている?」など質問を重ね、自分がどの動物なのか当てるゲームです。
予想外の答えにあれっ?と首をかしげたりしながら、徐々に会場は盛り上がっていきます。ほら、さっそくアイスが溶けてきましたよ。
"大切なのは「選び方」"
アイスが溶けてきたところで、田中先生から解説。
アイスブレイキングの効果は、
「心をほぐす」
「体をほぐす」
「気づきを与える」
「自己紹介をする」
「隊列を組む」
「関係を変える」
「チームビルディング」
があります。
アイスブレイキングを行うとき、そのシチュエーションにあった効果を持つものを選択する必要があります。そこで、
「このアイスブレイキングにはどんな効果がある?」
「どんな場面で使えそう?」
ということを参加者みんなで考えて分析します。例えば『私はだあれ?』の効果は、自己紹介・心をほぐす・気づきを与える、といった意見がでました。全部で12個のアイスブレイキングを行い、楽しくてみるみるうちに時間がすぎていきます。さあ、ここからが本番です。
"ツアーをつくってみよう!"
いよいよ、実際のECOスタディツアーを事例にアイスブレイキングのプログラムをつくります。グループに分かれ、ツアー担当者に詳細をききながら、さっきまでで身につけたアイスブレイキングの分析の視点を活かしつつ、適切なものを選んでいきます。
このとき大事なのは、プログラム全体の流れを意識すること。全体の流れの中のどこに位置づけるかを見極め、難しい作業に参加者のみんなは真剣な表情で取り組みます。できあがった案は、どれも完成度が高いものです。きっとツアーの血肉になることを楽しみにしながら、講座は終了しました。
"田中絢也さんからのメッセージ"
この度は打ち水ツアーコミュニケーター養成講座にてアイスブレーキングの講座をさせていただきありがとうございました。今回講座をやらせてもらって講師として良い経験だったのは、すでにアイスブレーキングが必要とされる企画が決定していて、具体的かつ戦略的にアイスブレーキングを考える機会を参加者に提供できたことでした。これまで私が行ってきたアイスブレーキングの研修では漠然とアイスブレーキングが必要とされる場面から考えださないといけなかったため、議論が具体性に欠けてしまう傾向があったためです。また対象や目的がはっきりしている分、参加者に体験してもらうアイスブレーキングも選定がしやすく、ありがたかったです。ただし、子どもと大人が一緒になって参加する企画のアイスブレーキングというのは今まで私があまり経験していなかったため、提供したアイスブレーキングが本当に効果的なのか自信を持って説明できなかったのが心残りです。講座での学びを参考に、打ち水ツアーが実りよいものとなることを心より願っております。
(ワークショップデザイナー 田中絢也 http://junyalaboratory.blog.shinobi.jp/)
"TOMYからのメッセージ"
「アイスブレイキング」という言葉は聞いた事があっても、それが何なのかわからないままなんとなくやっているような気がしていました。この講座を通して、アイスブレイキングとは何なのか、すっきり整理できて良かったです。これからは、自分の頭で考えてアイスブレイキングを選び、不安や緊張を溶かしまくりたいと思います。田中さん、講座に参加してくださった方々、ありがとうございました。
(東京みずユース 湯谷啓明)